岩手1人旅その②_平泉の地を巡る1
前回のつづき。
この日の目的地である平泉一帯は、奥州藤原氏が浄土思想に基づき寺院や庭園などを作り上げた場所で、2011年にユネスコ世界遺産のリストに登録された。
平和な理想世界は最盛期には平安京を凌ぐほどの美しさだったという。
しかし建都から100年ほどでここは源氏に滅ばされてしまう。
今ではもう多くの建物が失われてしまっているが、そこにはまだ当時の面影が残されていた。
念願の平泉に到着し、まず駅近くで自転車を借りた。
ニコニコしたおじいさんのスワローツアーというお店。
1日千円で借りられ平泉の自転車での回り方等丁寧に教えてくれたり、荷物を無料で預かってくれたりと助かった。
平泉に来るということ以外ノープランだったので、もらった地図を見ながらなんとなく面白そうなところを片っ端からまわった。
あ、馬頭観音。
結構大きい。
少し進むと、多分昔のお墓であろうものを発見した。
近寄ってみたけど文字が薄れててよくわからなかった。
道端にあった「岩手県」の表示?を見つけて、本当に岩手にいるんだな〜となんだか関心した。
フラフラしているうちに柳之御所遺跡に到着。
奥州藤原氏の政務の場と考えられており、現在もまだ発掘調査が行われているらしい。
だだっぴろい…
地面にここに何があった、という印がついていただけで目立った建物はなかった。
ただ遠くの山や高速道路も見渡せたしこの中を歩いているだけですがすがしい気分になった。
これは古くなった井戸をゴミ捨て場として再利用していたものを復元したもの。
なんだかここだけおどろおどろしく見えた。
近くに資料館があったけど時間の都合上立ち寄らなかったが、少し後悔。
帰ってきて平泉について調べていると、もっと知りたいと感じてもどかしい。
次に無量光院跡に。
ここにはかつて平等院鳳凰堂を模した寺院が建立していたという。
この庭園だけでも美しいけど、その場に立ってかつての姿を想像するだけで感動的だった。
夕日が沈むときには素晴らしい景色に出会えるらしい…
ぜひまたここを訪れて夕日を見てみたいものだな…
次は高館義経堂へ。
ここはちょっとした山の上にあるので、自転車を押して登るのが大変だった。
ここは源義経の最期の地と言われており小さな祠が立っていた。
中には義経の像が静かに鎮座していた。
こういった色がついたリアルな人間の姿の像が祠に入っているというのはなかなか新鮮だなあと思った。
祠の裏手には供養塔が。
高館の資料館には義経の詳しい資料が展示してあった。
が、独特な雰囲気の仁王像が気になって仕方なかった。
松尾芭蕉が詠んだ「夏草や 兵どもが 夢の跡」の碑。
松尾芭蕉は都が滅んでから約500年後に高館を訪れ、ここから平泉の地を眺めながらかつての奥州藤原氏の栄華や義経のことを思ったという。
何もかもが遠くに見えた。
高館から次は中尊寺へ。
その途中で道端でなぞの水をみつけた。
これは卯の花清水というらしい。
かつては水が湧きでていたらしいが、今はもう枯れてしまったので水道水で再現してるとのこと。
次に行った中尊寺については次の記事で。